2013年11月24日日曜日

釉薬をかけた3Dプリンターのボタン



今朝、焼き上がった陶器のボタンです。

2色作りました。下地の土は、半磁土というもので、とても白いです。

これは以前に作った3Dプリンターで作ったボタンの原型を使って、
前回のものとは異なった方法で焼き上げたものです。

左が、織部。右がトルコ青です。

通常の粘土よりも半磁土は目が細かいので模様が繊細に出ます。

焼成は、20℃〜1200℃(6時間)1200℃〜1280℃(3時間)。

制作の行程はこんな感じです。


型から成形したボタンの端をカットする。



つまようじで、ひとつずつボタン穴を開ける。



一度低温で焼く。
並べると結構多いな、という印象。



筆で釉薬を塗っていく。



焼き上げる。この後、不良品を確認したり、
ヤスリがけして、洗えば、完成!


おまけですが、
新しい型作りにも取り組んでいます。

3Dプリンターで出力した別のボタンも石膏型をとりました。

次は別の形も焼きたいです。


中央、3Dプリンターから出したマスター。
他は石膏型。

余った粘土で実験的に作ってみた。
ちっちゃいのも可愛いなと思った。

2013年11月16日土曜日

動きのワークショップ(Memeデザイン)


今日、
一ヶ月とちょっと参加していたワークショップが終わりました。

その過程でいくつかの作品ができましたので、
紹介したいと思います。

このワークショップは全部で5回で、
毎週土曜日にABC(青山ブックセンター)に行って勉強(?)します。
課題もあるので、そこそこ家でやる作業もあります。

このワークショップ、一言でまとめると、プログラムで絵を描くワークショプです。
そう、僕がまさにはまっている内容だったんです。
詳細はこちら。

まずは作品からお見せします。
YouTbueに映像をおきました。こちらからどうぞ。


マウスを押すと、ボールが出て、かつ場が乱れて荒々しく動きます。
マウスを放すと、急激に安定します。

とても複雑な動きに思われるでしょう。(そうであって欲しい!)
でも、これ、裏でやっていることは、とてもシンプルなんです。
この発想自体が、このワークショップで得られた最大の収穫です。

いままでに辿った経緯を追うことで理解して頂けると思います。
まず、ワークショップで行ったこと、それは紙粘土でデコボコを作ることです。



これにビー玉を転がします。
当然ビー玉はデコボコにそって動きます。



ふつうですよね??

ところが、このビー玉の軌跡を記録したり、
多数のビー玉を連続的に転がすことで、面白い模様が浮かび上がります。

理解を深めるために勝手に作ったアプリケーションがあるのでご覧くださいませ。



一見複雑な動きを見せる運動。
実は、地面の動きに沿っているだけだったりもします。
これが、キモです。

リアルのものだと、立体物としての地形がありますが、
今回は、数式を使います。
この数式はその分野の人には広く知られたものらしく、
「ベクトル場」と呼ばれているらしいです。

この「ベクトル場」は、矢印がいたるところに書かれた場所だと思ってください。
例えば、広い駐車場に子供が無数に矢印を落書きします。
その矢印に沿って人が動いてゆくイメージです。



しかもこの「ベクトル場」使用する2つの数が変われば、
ダイナミックに矢印の向きが変わります。
僕の作品では、この矢印を絶えず動かしています。

一番最初に作った習作がこちら。
いくつかの方程式を組み入れていて時間で「ベクトル場」が変化します。



次に作ったのがこちら。
色彩を変えられる機能を付けたりと、色々としてみました。



ここから作品にすることを目指すわけですが、
どうやって作品にするのか、それはそれで難しい問題です。
一応下記のことに取り込み、冒頭で紹介した映像ができました。

 ・要素を少なくする。
 ・ぐっとくるポイントをできるだけ増やす。
 ・体裁を整える。
  →テスト用の文字を消したり。

最後にこちら。
今朝、起きたときに突然お花を出したいと思い大急ぎで作りました。