2014年3月14日金曜日

3Dプリントアシスタントの評価

To はかせ


こんにちは、浜田です。
いま、和歌山の山奥に滞在しています。
携帯は圏外なのにwifiは使える変な環境です。

まとまった時間ができたので、
Shade 14.1 で搭載された3Dプリントアシスタントという機能を使ってしました。
そのレビューをまとめます。


3Dプリントアシスタントは1つのウィンドウとして実装されている。



経緯


3DCGソフトのCheetah3Dで制作したボタンを入稿したところ多数のエラーが出てしまい、エラーが出ない作り方を調査することにしました。
入稿したところは、いつもお世話になっている東京リスマチック立体造形工房神田です。

問題のファイルはCheetah3Dで問題なく開けるので、問題があること事態が分からない状況です。これはなんとかしなくてはいけない!

ネットを調べていたらShadeの最新アップデートで、3Dプリントアシスタントという機能が実装されたことを知り、体験版を使ってみました。

Cheetah3Dで作ったデーターをすぐにShadeに取り込み確認する、というのが基本的な運用です。Shadeでモデリングはしません。

また、たくさんのソフトで読み込めるか確認するために、Pleasant3DとRepetier-Host Macというフリーソフトも使用しています。



結果


いくつか気になるところもありますが、エラーを親切に指摘してくれので良いと思います。今後も使うので一番安いBasic(9800円)を購入しました。



良いところ


  • どこがエラー部分なのかを赤くハイライト表示してくれる。
    • 結果、エラーがあるのかどうか分かる。
取っ手の断面のポリゴンの蓋がないのがエラーとして指摘される。

Cheetahで作成したボタンのモデル。
エラーの表示はなく問題なく読み込める。

Shadeでチェックしたところ。
赤い部分すべてがエラーの箇所。
1000近くのエラーが存在していた。

  • エラーの種類を丁寧に教えてくれる。学習用として最適。

チェック項目。
エラーのデーター例まで揃っている。

絵付きで親切。

エラーのサンプルが用意されている。
赤い部分が問題がある部分。

  • 安定した一体化の機能がある。
2つの球が重なっている。
重なっていて見えない部分にもポリゴンがある。

Cheetahでブーリアン合成したもの。
接合面のポリゴン分割に難がある。
これが3Dプリンターでエラーになっていた。
Shadeのブーリアンは安定しているような気がする。
また3Dプリンターでもエラーが起きない。

  • 実寸の測定ができる、またそのサイズで出力できる。
3DCG系のソフトは、実際のサイズがいまいち分からない。
ここでリサイズすることで、実際の大きさのstlを吐き出せる。

このフローがあるので、Cheetah側で複数の大きさを用意する必要はなく、
1つのfbxファイルをShadeに読み込み、
Shadeから大きさ違いのstlを複数吐き出すという流れが良いと思う。


気になるところ


  • 完全に直るとは限らない。
無理のあるデーターは結局なおらないことが多い。
また、直したとしても、別の箇所がエラーとして指摘される。

  • シェルカウントの不具合を直しても、再び指摘される。
シェルカウントの不具合の説明。
直しても、シーンを開き直すと再び指摘される。
また、このエラーが残っていても3Dプリントできることが確認されている。

  • 一体化ツールに不具合がある。
一体化ツール。

複数のパーツを1つのパーツにまとめたい。

なぜか、一部だけ一体化し、それ以外は消えてしまう。

  • 本当に修正されているのか不安。
    • エラー修正済みのデーターが他のソフトで見た目がおかしくなる。
このモデルは、3Dプリントアシスタントを使い、エラーがなくなるまで修正した。
だが、Cheetah3Dで開くと、一部、法線が裏返って表示される。
また別のstlビューアーで試してみても一部しか表示されず正常とは言えない。
試していないが、このまま3Dプリントできるかどうかは疑わしい。

  • インターフェイスのデザインが洗練されていない。

細かい部分が、統一されていなくて操作に迷う。

上記の場合、「厚み付け」と「一体化」がタブになっているが、
他のページでタブは見ないので混乱する。上部のアイコンに統一したほうが良い。
ボタンのアイコンもボタンとしての認識が弱く、押すという発想し辛い。
「厚み付け」と「一体化」の間に「>」の印があるが、意図が分からない。

ほかにも、実寸の表示が場面により、あったりなかったり。
戻るボタンを押すと1つ前に戻るのではなくTOPに戻ったりなど。
細かい点が気になる。今後の改善に期待。

作業フローを暗示するデザインは良いと思う。
アイコンを大きくすれば分かりやすい印象を与えられるとは思うが、
実際の習得にあたっては、操作の統一感が大切だと思う。


Cheetah3D でのモデリングの注意点


3Dプリントアシスタンを使って、どこでエラーが発生しやすいか分かりました。
一番の原因はブーリアンです。

調べたところ、Cheetach3Dのブーリアンエンジンはポリゴン分割に難があるそうなので、ブーリアンを使わず他の方法を検討する、というのでかなりのエラーを防ぐことができました。

立方体に球を押し込んだ。
分割されたポリゴンが、3Dプリント時にエラーの元になる。

一応、運用でどうにかしている映像が見つかりましたが、
これはツール側で改善してもらいたい問題だと思います。



物体の重なりは、問題なく3Dプリントできることがわかりました。
特に一体化のような作業は必要がないようです。

物体の重なり部分に分割線が入っていなくても大丈夫のようです。



最終的に印刷ができるかどうかのチェックは、
ギークカフェ伊勢さんのご好意で印刷をしていただきました。

一体化せず、物体が重なっていたとしてもエラーが起きない。

無事に3Dプリントできたみたい。



・・・ということで、
ボタンのエラーの件の調査はこれで一息つこうと思います。

前につくったボタンはエラーが多すぎて修正ができないので、1から作り直しです。
でも、だいぶコツがわかってきたので、大丈夫でしょう。
次こそは入稿するぞー!

ではでは、宜しくお願いします。

//
浜田

2 件のコメント :

佐藤仁 さんのコメント...

3Dプリントアシスト機能、かなり丁寧な印象を受けました。Shade頑張ってるじゃん!って感じです。後半ちょっと謎のエラーなども紹介されてますが、CADでも謎のエラーなんてしょっちゅうなんで、今後バージョンが上がって改善されるのに期待しましょう(Solidworksはバージョンが上がるたびにバグが増えてる気がする・・・)

ちなみにエラーが修正しきれない件ですが、CADでももちろんあります。なので作り手としてエラーの原因について理解し、データを作ってく上で常にそれを意識してやっていくことが大切なんだと思います。  と、真面目なこと言ってみたりして。

無事にボタンが入稿できるのを祈ってます。

あと、16日のライブ来てくれてありがとね!

浜田隆史 さんのコメント...

おっしゃるとおり、「エラーだと分かる」のは大事だよね。
色々と自覚できたので、次こそ問題なく入稿したいところです。

一万円以下で、この機能が手に入るのはいいよね。
もちろんShadeにはモデリングや、レンダリングの機能もあるわけで、
そのへんも考えると本当に安い!
ソリッドワークスの代わりに使えないものだろうか。