2014年4月19日土曜日

壺の進捗その2



浜ちゃんこんにちは。今日の壺の進捗でございます。

前回と同様に先に渡した1セットを含めての総数です。

現在52個、なので残り58個です。だいぶ増えてきましたよ。(写真奥のグレーの壺は出力した原型なんで関係ないです)







現在のシリコン型。写真だと分かりにくいけれど、透明だったシリコンがだいぶ濁ってきました。樹脂が硬化する時の化学反応で、流す回数が増えると表面が濁って硬くなってきます。(型の劣化)複雑な形状の型は細いところから脱型時にちぎれてダメになったりします。この型はシンプルなんでまだ持ちそうだけど、110個揃う頃にはボロボロかもね。

ではでは、本日は以上です。

2014年4月15日火曜日

商工会の紹介で設計事務所に行ってみる(金型の勉強)

To はかせ


こんにちは、浜田です。

昨日、羽村市の金型の図面など量産を取りまとめる事務所に行ってきました。
そのことを共有させてください。

一応経緯を話しておくと、
先週、近くの国分寺の商工会に行ってきました。
目的は、壺を量産するコストにあたりをつけるため。

商工会って何してると思う?

これは僕も知らなかったのですが、
個人事業主とか小さな会社を色々と助けてくれる団体みたいなんですよね。
それなりに税金も投入されているみたいなので、
これを使わない手はありません!

補助金の案内とかもしてもらえました。
ぜひ応募してみよう!



調べてもらってわかったのは、有望な工場は、国分寺には皆無だということ。
ですが、その職員の方が、以前勤めていた商工会つながりで、
対応してくれる会社を探してくれました!
いい人達だなぁ。

場所は瑞穂町です。(東京のけっこう西側)

面白いのが、都区内を管理する東京商工会議所と、
多摩地域の商工会は名前も役割も似ているのに、
人の移動とか情報の流動は無いみたいです。

そんなわけで大田区などの町工場の情報は手に入りませんでした。
まぁ、直接、都内の商工会議所に行けばよいのだけれど。

・・・

業者が決まったタイミングですぐに電話をかけ、
同じ日の夕方にMTの時間を取ってもらいました。

その事務所は、ビルの一室に入っていて金型の設計をやっています。
本当は工場とか見たかったのですが、それは叶わなかったです。

そこの社長さん(設計の人)が親身になって相談に乗ってくれました。
1時間半くらい話していたと思います。



とても驚いたのは、何を作るのかを考える設計と、
金型の設計とでは全く考慮する部分が違うということです。

知っているかもしれないけれど、樹脂がどう流れるのか、
樹脂の引きがどのように起こり、それをどう防ぐのか、
1プレスの単価を安くするテクニックは、など、
考える部分が全く異なっていて、本当に勉強になりました。

ものを量産する構造は下記の図のようになっています。
(壺をつくる価格も入れておきました)


量産の世界は完全分業制で、成型やさんや金型やさんは、
注文が来たとしても何を作っているのか知りません。
(これはこれで不健全な問題だと思います)

成型やさんは成形方法によって組んでいる金型やさんが決まっているようで、
例えば素人の僕らが直接金型やさんに行ったとしても、
困惑させるだけで作業にならないようです。

本当は金型の設計までこちらで出来ると設計費が浮いて良いのだけれど、
金型の設計は、失敗から学ぶような細かいノウハウの蓄積が必要で、
大手メイカー出身でないとなかなか難しそうです。

学生では金型なんてお金がなくて作れないですし、
やはり企業の経験が必要なのでしょう。

溝の模様についての相談もしました。

前に検討したことだけれど、
1つの型で行う場合、全体に模様を刻むことは難しいようで、何か対策が必要です。



樹脂材料の種類についても聞きました。
主要なやつだけ聞きましたが、以下の3つから(高いもの順)


  • ポリネード
  • ABS
  • PP


裏側の蓋ですが、金属を1プレスで抜くのが一番安いということです。
SECCという亜鉛メッキの鉄板がオススメみたいです。

・・・

僕らが工業デザインの出身ということ、
これから事業を立ち上げようとしていること、
ボードゲームでできることを伝えたら、
とても好意に受け取ってくれて応援してもらえるような雰囲気になりました。
本当にありがたいことです。

なんと、設計所(結構大きい)を作業場として使ってもいいことになりました。
結構いろいろな切断機材が揃っています。

また、たくさんのサンプルを頂いてしまいました。
ここで紹介するのは1つだけですが、
かなり大手のプロダクトもいくつかもらいました。
(問題がありそうなのでこれは個人宛てのメールでお伝えします)



帰る際は、家の近くまで車で送ってもらいました。
いい出会いになったと思います。

歩けば棒にあたるというか、
出かけてみると色々とあるなぁと今更ながら思いました。

そのような報告でした。
ではでは、宜しくお願いします。

//
浜田

2014年4月13日日曜日

壺量産の進捗っす



浜ちゃんこんにちは。本日の進捗です。まあ写真のとおりです。

現在の個数(以前渡した1セットも含めた総数)

必要数110個(11セット分)に対して、現在35個(3.5セット分)


まだ、仕上げはしてないんだけどね。ペースとしては1日で20くらいで進めていきますよ。
当日までの残りの休日数を考えれば、この位の進度で問題ないかと。

順調にいけば増産も考えられるかもしれないので、その時はまた相談しましょう。

複製品が数並んでくると何かテンション上がります。

しばらくこちらの進捗は壺の数増やしてくだけなんで目新しさはないけど、また載せてきますね。

次会う時にはぜひパッケージとビー玉を入れた壺のサンプルを見せてくださいな。


ではでは

アラビアの壺のタイトル絵が出来るまで

4月2日から4月8日までのやりとりをまとめたものです。

左が浜田。右が佐藤(ハカセ)です。

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はかせ


絵を描きました〜





Re:
みれたよ~

かわいいね~いい感じじゃないすか!

例えばアラビアの壺の文字、他の色、
例えば濃いめの黄色とかだと見辛いかな?

上の絵は下書き?上のヤツも意外と好きだな。

ちなみに右下の犬のマークは?


後は、壺の英訳のpotだけど、
気になるって程でもないんだけど、
他にも辞書とかで類似の単語しらべると
意外と使えそうな言葉が見つかったりしてよいかも。



黄色は見辛くないよ、
一度試してみましたが、統一感重視でこの色になっています。
まぁすぐにかえられるんで話し合いのときに様子をみてみましょう。

上は下書きだよー、
流石にこのままでは製品にみえない。
木版画みたいな雰囲気はあるんだけれど。

右下の犬は盲導犬マーク。
目が見えない人に配慮したプロダクトにつきます。

Potのかわりね、何がいいだろう。
調べた感じたと、jar,vaseだけど、あんまりピンとこないな。



Re:
昨日寝落ちしてた…

色の件了解です。打ち合わせのとき一応他の色の組み合わせもみたいな。

potの代わりの単語についてはあまり気にしないで、
ちょっと思い付きで言ってみたくらいなんで。

何か良さそうな単語見つかったら連絡するよ



ラミネートは結構むずかしそうだ…

やはり業者なのかなー



ハカセから電話かかってくる。
印刷会社に相談してみることになる。



明日、萬印堂で相談させてもらえる時間をおさえました。
11時から一時間くらい。これそうなら。


Re:
連絡遅れてごめんね!
明日行けるとおもう。場所を教えてくださいな。

ただ明日作業しなきゃなんで打ち合わせだけの参加かなぁ



おぉ!すばらしい!
最寄りは東十条です。10時半にそこで。



2人で萬印堂へ。
担当の方にわざわざ時間をとって頂いて、
丁寧に料金を説明してもらう。




その後、近くのレストランに入り打ち合わせ。
やはり10個程度でオフセット印刷に出すと大赤字になるので、
別の方法を探すことにする。



とりあえず明日渡す1セット目は用意したよ~

時間など決まったら連絡くださいな。


ありがとう!
並ぶと壮観ですねぇー
明日は、16時半、新宿でお願いします。
待ち合わせ場所は紀伊国屋書店の前とかにする??


Re:
了解っす。紀伊国屋は東口のほうでいいのかな?

都合で遅れそうとかなら連絡くださいな。



新宿の喫茶店で打ち合わせ。
100均で買ってきた色々なものを壺の中にいれて、音を確かめる。



その後、キンコーズへ。
印刷できる紙の厚さを確かめる。
PP加工とうい質が上がる加工があるが、とても高くて手が出せない。

キンコーズでついでに作業をしてしまう。
タイトル絵の文字の色を黄色にしてみる。






Re:
ゴメンコーヒー代返してないや、700円、次会った時に返します。

ビー玉、音良くなるといいね。



ああ、そういえば。
明日、早速買ってきます。なにせ毎日が日曜日なので!



Re:
よろしくお願いします!頼もしい…

こちらもガンガン壺増やしてきますんで!


Re:
昨日ちょっと鈴の問屋を調べてみたんだが、
ここらへんだと浅草橋にあるみたい。

ただ金額が非公表、最小100個からなので、
今後さらに量産したいなら考えてもいいかもね。



鈴の情報、ありがとう。
勉強会に行く前に、ビー玉買ってきました。
数は書いていなかったけれど(多分重さで適当に入れている)
たぶん40から50で100円です。

鈴の問屋に価格を問い合わせるので、
よければ、名前を教えてもらえませんか?



Re:
鈴の問屋は浅草橋にある
「鈴のミナミ」で検索してみてくださいな。
直販店もあるみたい。

ビー玉以外とコスト良さそうだね。


みてみまーす!

一個6円だそうですー


Re:
だと壺1つに2つ鈴入れる想定で
1セット6個必要で36円、10セットなら360円、
結構経済的にいいんじゃないでしょうか?

最小ロットとか税とかもあるけど、ありだと思います。


2014年4月12日土曜日

箱の印刷について

こんばんは、浜田です。
ボードゲームの箱について、色々と検証をしたので、ちょっと見てもらいたくて。

比較表を作成。


今までの経緯をざっとまとめると、

  • ボードゲームは壺の量産の関係で10セットくらいが作れなそう。
  • 箱のオフセット印刷は、原価が高くて現実的ではない。
まぁ、そんな感じだったと思います。

ですので、キンコーズで固めの紙を印刷して、
1つずつ工芸品のように手作業で仕上げようということになっています。

本番の箱を作る前に、実験が必要だと思って、
キンコーズで印刷をしてきました。

PCの画面で見るのと実際の印刷で色がずれてしまう問題ですが、
もとのデーターの色を濃くするなどの対応をしてしのいでいます。

上は、もともとの色。
このまま印刷すると、結構暗くなる。
下。明るめに作ることで印刷との誤差を無理やり調整。


加えてハンズで、コーティングの用品を買ってきて塗ってみました。
コーティングの用品は、スプレータイプと手塗りタイプのニスです。
手塗りタイプのニスのほうが安いです。(半額以下で買える)



結果、スプレータイプでコーティングするのが良いと思います。
細かいぼそぼそした質感になって、商品の雰囲気がします。

うーん、伝わりづらいな。ぼこぼこ見える?


一方、手塗りニスは、どうしてもハケの跡が残ってしまうのと、
塗りすぎると紙が沿ってしまいます。

ということで、下記の流れで進めようと思います。

  • キンコーズで硬い紙に印刷。
  • つやだしニススプレーでコーティング。

箱のテンプレートは、ネットに落ちています。
端を折り返して補強することで、商品っぽい頑丈さが出てきます。

折り返しがキモ!